くろきりしーさん

しーさんの日常。酒と仕事とお絵かきと。

「イラストが趣味の人」に対する依頼の話

こんにちはCさんです!



わたくしCさん、お絵かきが趣味で割とそれを友人にも職場にも公言しているんですよね。

 

別に

「恥ずかしい」

「どう思われるんだろう」

とかいう意識はあまりなくて、単純に

 

「休日何してるの?」という質問に対して

 

「昼から酒飲みながらゲーム実況見てる」って答えるよりマシ

っていう思いからつい

「おおおおお絵描きとかかな????????って言っても漫画の真似事ね?????全然うまくないし??????落書きしてる???ずっと????」

って答えてしまうだけなんですけど

 

 

それでまあそういうこと公言していると、やっぱりどうしても

「あれ描いて」「これ描いて」って言ってくる人ってのはいるんですよね。

 

私そう言われるのって実はあまり嫌いじゃなくて、

言われるままに描いて「わーすごいねー」って言われてちょっといい気分になるってのを昔からよくやっていたんですよね。

 

今回は「それってどこまでやっていいんだろう」っていう話。

ちなみに結論は出ていないので思考を吐露するだけ。

 

 

  • 最初は友人の結婚式

大学時代の友人が結婚した時、わたくし人生1回目の転職活動後で、入職まで割と時間があってめちゃくちゃ暇だったんですよね。

 

そんな私を見てちょうど良いと思ったのか元々私を頼っていたのか、友人から

「Cさん、二人の似顔絵のウェルカムボード描いてよ!」

という依頼が来た。

ちなみにこちらが何か言う前に、

「材料費とか、かかったお金は払うからできたら請求して!」

って言ってくれてはいました。

 

その時私は何にも考えずに「まあ時間あるし仲良いやつだし」ってことで安請け合いしたんですよね。しかも金がないにもかかわらず友人にカッコつけたかったのと請求が面倒くさかったので、制作費はおろかボード・額・装飾・絵の具代も請求はしませんでした

 

ほぼ初めて使用するアクリルガッシュ絵の具と、学生時代以来全く描いていなかったB3サイズのボード。

ひさびさにクソデカスケッチブックを引っ張り出してきて、3日3晩は試行錯誤しながらひたすら新郎新婦の顔面をでかでかと描いては眉や目の位置を微調整したもんです。

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似顔絵って描いててほんと似てるんだか似てないんだかわかんなくなる。

結果としては、当時の自分としてもかなり大満足で、生涯で描いてきた似顔絵の中でも上位に食い込む出来だったと自負しています。

 

友人もとても喜んでくれて、

「式場のスタッフさんも『プロに頼んだんじゃないんですか!?』って言ってたよ!」

と笑いながら言ってくれました。

その点については本当に嬉しく、やっぱり絵描くの好きだなあって改めて思ったものです。

 

 

 

  • 「煩悩」を消す儀式としての「報酬」?

結婚式も無事終わり、自分の役割も果たせた当時は気持ちがめちゃくちゃ高揚していて、

 

ほんと描いてよかったしお金ももらわなくてよかった!

プロ並みの仕事って言ってもらえて嬉しかったしこの気持ちいいって気持ちが報酬かな!!

 

とか、今考えると

「道徳の授業を毎日7時間受けて完全に洗脳に成功した小学生か?」

みたいなことを本気で思っていたんですよね。

 

 

 

しかし今は、「500円でもいいから絵に対しての請求をしておくべきだった」と本気で思っています。

 

これはかかったお金がどうこうじゃなくて、絵を描く人ならわかるかもしれないけど2日も3日もかけたアナログ絵って本当に「愛着がわく」んですよね。

 

もちろん出来上がった絵は写真に撮ってデータは残してるけど、アナログ絵って

 

「これぐらいの大きさの絵だったっけな」

「ここ塗り直した跡あるんだよなあ、写真だと見えないな」

「今見るとほんと拙いなあ、でもここはすごく頑張ったよな」

「これを描くために送ってもらった二人の写真、穴空くほど見すぎてゲシュタルト崩壊したなあ」

 

っていう当時の記憶を触って思い出すんですよね。

 

たとえ人様のために描いた人様の顔面(似顔絵)であろうと、そういう絵に対する気持ちって何年もあって、今でもたまにあの時贈った絵を思い出してはまた自分で触って見たくなります。

 

と同時に、

「2人仲良くしていてほしいなあ、あの絵を大切にしてほしいなあ、でも押入れの中に突っ込まれてるんだろうなあ嫌だなあ」

って思っちゃうんです(まあ自分らの似顔絵を部屋に飾ってる人間も少ないでしょうから)。

 

でも人間なんてたとえ誰に何をプレゼントされようが親戚友人に涙を流して結婚を祝われようが、自分のものになった物をどう扱うか、配偶者と仲良くするかどうかなんて完全にその人の自由なんですよね。

 

にもかかわらずだんだんと、

「せっかく描いたんだからこの絵を自分の思い通りにしてほしい」

「せっかく祝ってやったんだからお前らは幸せになるべきだ」

みたいな煩悩が湧いてくる。

 

そういう煩悩を予め沸かせない儀式として、

作ったものの対価としてお礼は受け取った方が良いと思うようになりました。

 

ボランティアなんかにも通じそうですが、こちらが自分の意志で身銭を切って行なっていることにもかかわらず、

「無償でやってやったんだから/金をかけてしてやってるんだから、してもらった相手はこう立ち振る舞うべき」

みたいな煩悩を人間は持ってるんですよね。多分。私だけじゃないはず。

 

でもお金貰ってたらあんまり思わないじゃないですか。 

仕事だって給料もらってるからこそ多少上司や顧客がイラつく態度取ったとしても我慢できるわけで。

 

おんなじ理由で、あのかけた時間と情熱がいくらかでも報酬になったっていう実績を自分に積み重ねることができたら、あの絵とあのカップルに対する煩悩は湧いてこないんだろうか・・・って思うんですよね。

 

飛躍しているだろうか。それとこれとは話が違うかな。

 

  •  職場の同僚から同様の依頼が来た

 さて現在に立ち返って、まあ来たんですよね、ウェルカムボード作成の依頼が。

お前ら結婚大好きか?

なんだってそんな結婚しては顔面を絵に写したがるんだタダで。

 

検索すれば似顔絵の制作会社や個人でやってる方なんて山ほどいるんですよねもちろん有償で。

 

そういったところに頼まずに私に声をかけてくるのはやはり気軽にタダでやってくれるだろうって期待があるからなんでしょうか。

 

ネットを見ると同じような事例に遭ってるお絵かきマンさんたちっていっぱいいて、その度に「毅然とした対応をして、こちらの苦労を組めない人間とはきっぱり縁を切った」なんて人の対応がバズりにバズっているけれども、まあ人間関係全部が全部、そうはいかないじゃない。

 

今回も私は煩悩を抱きながら「喜んでもらって嬉しい」道徳心で他人のために絵を描くのか、儀式を行なってビジネスライクに絵を描いて今後の夢に繋げていけるのか。

 

今日のブログは悶々とした感じで終わります。

 

そんな日もあってもいいだろ!

おやすみなさい!

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この程度のラフなら、今なら15分程度で描ける。そう、iPad Proならね。

 

 

 


似顔絵って難しいよね 似せるための観察方法と考え方